2009年12月15日火曜日

企業年金の給付引き下げについて

 昨日、「企業年金をめぐる最新判例動向と実務」(こちら)を聴講いたしました。上田憲一郎先生にお願いをして講演をいただいたものですが、大変分かりやすく、かつ丁重に企業年金の不利益変更に係る裁判例の動向をご解説いただきました。

 最近の裁判例として、自社年金のみならず、確定給付企業年金、厚生年金基金の給付引き下げ(受給者、在職者双方)、また適格退職年金制度廃止に伴う制度変更に係る給付引き下げが争われる事案などを紹介いただきました。

 昨年のリーマンショック以降、株式市場など乱高下しており、企業年金の資産運用が予断を許しません。今後ますます企業年金をめぐる法的紛争が増加すると思われますが、上田先生からは実務対応策など示唆に富むお話をいただき、大変参考になる講演でした。

 今朝、某社の企業年金問題が報じられておりましたが、昨日の勉強のお陰で同問題も大変、理解しやすいと感じた次第です(NEWSはこちら

0 件のコメント: