2008年12月3日水曜日

経営悪化を理由とした有期契約の雇止めの可否について

 労働法学研究会報に連載中の「事例でみる労働法」1月号原稿の初稿がおおむね仕上がりました。今回取り上げましたのは、上記テーマです。日立メディコ事件、三洋電機事件、丸子警報器事件そして芙蓉ビジネスサービス事件という4つの判例を取り上げ、経営悪化を理由とした雇止めがいかなる場合に規制されるのか検討しております。特に雇用継続の期待に応じた雇止め回避措置の内容を整理した点が意義あるところと考えております。

 本日も、某自動車会社の有期雇用契約社員の雇止めが提訴されたとする報に接しました。今後、経営情勢に伴う有期契約社員の雇止めが更に深刻化する恐れがあり、過去の裁判例の再検討が一層重要になると感じております。そのような検討が不用となるような景気復調が強く望まれるところです。

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